2006年08月18日

貧乳列車

ガタンガタンガタンガタン・・・ガガァー・・・キィーッ・・・
ものすごい轟音と共に電車はホームに滑り込んできた。毎日聞き慣れている為かそんな轟音も騒音には程遠いほど耳に馴染んでいた。浜崎吉弘はその電車の風圧で髪の毛が乱れるのを極端に恐れていた。いつものようにさりげなく頭を押さえ神経を頭上のものに集中させている。何を隠そう、浜崎はヅラを被っている。もうすぐ51歳になる彼は、30を越えたあたりから薄くなり始めたのが気になってしょうがなく、33歳になった頃からヅラに手を出してしまい、今では外したくても、外すに外せない状況に追い込まれている。ただ、ぱっと見た感じではそれなりに出来るサラリーマン風の大手電気メーカーの営業部長である。

電車が止まりドアが開く、多くの線の乗り換えポイントとなっているこの駅にはものすごい数の人間が押し出されてくる。早朝という事で、当然サラリーマンやOLがその大半を占めている。浜崎はいつもながらの光景が自分の視界の中で慌ただしく移動していくのを感じながら、いつもながらの事を心の中で反芻していた。
「ったく、毎日毎日、どいつもこいつも・・・変わりばえしない奴らだなぁ・・・1人や2人くらいもっとボーンと出た奴はいねぇのかよ・・・あの最初に降りてくるお姉ちゃんもなぁ、かわいい顔してんだけどなぁ・・・もったいないなぁ」
ガラ空きになった車内に入れ替わるかのごとく、浜崎を含む大勢の人間がベルトコンベヤーで流されるように順序よく押し込まれていく。そしていつもの座席にいつものリズムで腰を掛けた。隣や向かい側の席にも同じようにいつもの見慣れた人間が毎日再生されるビデオを見るかのように着席していった。浜崎はここでも思っていた。
「この電車はおっぱいの大きい女は乗っちゃいけない事になってるんじゃねえかぁ、信じられないねぇ、乗ったら乗ったで巨乳どころか、おやじばっかりだしよぉ、隣も前も・・・」
確かに見渡してみると大半が男性であった。しかも事もあろうに浜崎と同じような頭の持ち主が正面に座って眠り始めていた。
「おいおい、なんだよその頭、バレバレなんだよーおっさん、アデ○ンスか?アート○ーチャーか?ったく、こっちが恥ずかしくなるよ」
浜崎は営業部の新入社員にさえ見破られている自分の頭の事は棚に上げ、心の中でつぶやいていた。隣は隣で、これまた見事なツルッパゲが新聞に異様に目を近づけながら必死で読んでいる。
「な、なんなんだよこのハゲチャビン、焦点距離が短すぎるんだよ、気持ち悪いおやじだなぁ・・・」
と、これまたヅラを外せばさほど変わらないであろう自分の頭は置いてき、しきりに眉間に皺をよせていた。

いうまでもなく浜崎はいわゆる「おっぱい星人」といわれるタイプで巨乳な女性が大好きであった。きっかけは40半ばの時、出張先で初めて行った風俗でFカップのルルちゃんに凄まじいサービスを受け昇天してしまったという、いたって単純な事であった。以来彼は出張時は必ず風俗へ行き、巨乳な女の子を指名しては日頃の憂さを晴らすといった具合であった。

来る日も来る日も浜崎はぼやき続けていた。いつしか彼はそんな電車を「貧乳列車」と名付けて、なんともならない現状を嘆くがごとく早朝のひとときを過ごしていた。そんな貧乳列車をめぐる毎日の中で、浜崎には最近ちょっと気にかかる事があった。いつも最初に降りてくる、あのかわいい女の子とよく目が合うという事であった。以前からかわいい娘だなぁとは思ってはいたし、実際浜崎からはそれなりの視線を送っていたのは事実であったが、やはりバストがあまり大きくなかったので、そんなには気にとめていなかった。とはいえ、若いかわいい女の子と連日すれ違い、しかも目が合うなどという状況は、50のヅラおやじとしてはときめかないはずはない。浜崎は内心、
「ひょっとして俺の事・・・年上のしぶい男性・・・なんて思ってるのかなぁ・・・」などと1人ニヤケていた。
「俺の方から声をかけた方がいいのかなぁ・・・一応妻子ある身だからなぁ・・・困っちゃったなぁもう・・・」浜崎は真剣に迷っていた。


たぶん続く・・・



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posted by レッドフォックス at 23:11 | 京都 ☁ | Comment(10) | TrackBack(0) | お話
この記事へのコメント
タイトルみた瞬間に
飲んでいた水が器官に入って咽せてます(大笑)
これは〜レッドさんの今までの記事で
最高傑作かもしれない。。。
だって〜泣いて(笑い過ぎて)読んだもん!

たぶん続くでは困りますっ!
次回は浜崎にバイアグラを売りつける、
BARのママ役で是非登場させてくださ〜い!(笑)
実際は貧乳なんで、この際巨乳を超えて〜
すいカップ(すいかのようなおっぱい)の女で(爆笑)

長いチン黙はこの「貧乳列車」の構想に
費やされていたんだね〜(みんなのコメントが見たいわん)
Posted by あんじー at 2006年08月18日 23:48
たぶん続く…
何回押しても続かな〜い!
早く続きを…!!

40代で乳フェチデビューか。
あなどれないわ〜。
元ダンナも30代でケツフェチデビューしたし。
男性はいくつになっても
冒険したいんですかね?
女性も負けていられないわ!
腹の肉もんでる場合やないわ〜。
Posted by 銭花 at 2006年08月19日 03:19
あんじーさん
>これは〜レッドさんの今までの記事で最高傑作かもしれない。。。
奥さん、まぁ落ち着いて下さい。お褒めの言葉としては大変ありがたく存じますが・・・
ほんまに奥さんのお心遣いには感謝感激雨あられでございます。
バイアグラとかBARとか・・・まぁ、ちょっと待っとって下さい^^;
こちらとしても一応段取りがありますんで^^;
Posted by レッドフォックス at 2006年08月19日 22:21
銭花さん
>元ダンナも30代でケツフェチデビューしし。
ケツフェチて・・・^^;
奥さん・・・なんか怖いわ^^;
Posted by レッドフォックス at 2006年08月19日 22:24
この列車は「貧乳列車」であり「ハゲ列車」でもあるのね

私はもちろん乗る資格あるけど
うちの夫も乗れるわね
あんじーさんがBARのママ役で出演するなら
イボンヌ夫婦も是非 乗客として出演させて下さいっ!
Posted by イボンヌ at 2006年08月20日 03:01
イボンヌさん
奥さんも・・・
>あんじーさんがBARのママ役で出演するなら
たぶん出演しないから、まぁ落ち着いて下さい^^;
Posted by レッドフォックス at 2006年08月20日 08:47
た、たぶん続くって…そんなぁ、と思いつつレッドさんらしいなと(^-^)
浜崎と若いかわいい女の子の行方はどうなるんかな?もしや…なんて少々エロい想像すらしてしまいますが。
出演希望者が殺到しているようですね(笑)さっすがぁ(*^.^*)

どんなオチが待っているのか楽しみにしていますよ。長編になる事を期待してます。
Posted by に〜やん at 2006年08月20日 13:06
ええ!!あんじーさんが出演するんですか?!
だったら、私も文中だけでも巨乳で出してください。
おっぱいが4つある巨乳で!!
Posted by フランソワ at 2006年08月20日 22:30
に〜やんさん
遅くなりました^^;
>出演希望者が殺到しているようですね(笑)さっすがぁ(*^.^*)
って・・・そんなんまとめ上げる能力ございませんから^^;
長編にはなりません・・・しんどいですから^^;怠慢ブログなんで^^;
Posted by レッドフォックス at 2006年08月23日 22:20
フランソワさん
遅くなりました^^;
>ええ!!あんじーさんが出演するんですか?!
だから〜 出演しませんって^^;
パイ4つ星人はおもしろそうですが・・・
Posted by レッドフォックス at 2006年08月23日 22:22
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